柿喰う客・女体シェイクスピア004『失禁リア王』(作=ウィリアム・シェイクスピア、脚色・演出=中屋敷法仁)
9/5(木)〜17(火) 吉祥寺シアター 4,500〜5,500円(他に各種割引料金あり)
毎回注目を集める女体シェイクスピアシリーズ。「悩殺ハムレット」「悩殺マクベス」「発情ジュリアス・シーザー」に続き、第4弾は4大悲劇のひとつで日本でも人気の高い『リア王』を上演。歴代の名優が演じてきたリア王の狂気を女優のみのキャストで魅せる「新生・リア王」の誕生に注目。個人的にはクロムモリブデンの葛木英に期待。

げんこつ団『大画質』(脚本・演出・映像・音響=吉田衣里、振付・演出=植木早苗)
9/4(水)〜8(日) 駅前劇場 3,500円
純度の高い笑いだけを追求し続けるのは難しい。関西の雄、ベトナムからの笑い声が活動を休止したいま女性だけの劇団でありながら、なんの意味もなくただ笑いだけを追い求めるげんこつ団の存在は一服の清涼剤といっていい。私も東京に戻ってきてひさびさに公演を見る予定だが、女優が全員禿面をかぶっての演技はまだ健在だろうか。まあ、変わらないよな、ここは(笑)。好事家だけのお薦め。

冨田勲×初音ミク『無限大の旅路 〜イーハトーヴ交響曲〜』(指揮=河合尚市、管弦楽=東京フィルハーモニー交響楽団、音楽=冨田勲)
9/15(日)・16(月)Bunkamura オーチャードホール 9,500円
冨田勲が初音ミクを歌姫に起用し作った宮沢賢治の音楽劇。年が分かるが、実は私が自分でお金を出して最初に買ったLPレコードが冨田勲がムーグシンセサイザーで制作した「月の光」「展覧会の絵」であった。高校生の時には小遣いをはたいてライブコンサートにも行った。回路の塊である巨大な怪物・ムーグシンセサイザーを操り、見事なハーモニーを奏でて電子音楽への入り口を開いた冨田が数十年後に80歳にしてその遠い子孫である初音ミクと出会ったのは数奇な運命ともいえるが、見えない力に導かれての必然とも思う。今回が最後かもしれないので必見。

中西理