これから観る舞台 12月前半by柾木博行
SCOT『シンデレラからサド侯爵夫人へ(一幕)』(構成・演出=鈴木忠志)
12/8(土)〜 24(月・祝) 吉祥寺シアター 5,000円
今年作られた鈴木忠志初のこども向け作品『シンデレラ』と2007年に初演された『サド侯爵夫人(第2幕)』をひと続きの作品として上演する試み。遊びのように見えてこういう構成に鈴木忠志の問題意識が見えてくるのが興味深い。
『ポリグラフ』(脚本・構想:マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ、演出=吹越満)
12/12(水)〜 28(金) 東京芸術劇場シアターイースト 5,000円
かつて、ルパージュ自身が出演者のひとりとして日本上演が行われた作品を、今回は吹越 満が出演、演出するという公演。ルパージュマジックならぬフキコシマジックが生まれるかどうか、期待したい。
『『ハーベスト』 ―神が田園を創り、ひとが町をつくった―ハリソン家、百年の物語』(作=リチャード・ビーン、演出=森新太郎)
12/12(水)〜24(月・祝) 世田谷パブリックシアター 4,000〜6,500円
2005年ロンドン、ロイヤルコートで初演され英批評家協会賞最優秀作品賞を受賞した作品を本邦初演。今年、充実した仕事を見せている森新太郎が、パブリックシアターの広い空間をどう処理するか、注目される。
柾木博行