これから観る舞台・9月後半by嶋田直哉
てがみ座公演『空のハモニカ』(作=長田育恵 演出=扇田拓也)
9/14(水)〜19(月) 下北沢「劇」小劇場 3,500円
高水準の作品を発表し続ける長田育恵の新作。今回は金子みすゞに焦点を当てる。扇田拓也の演出も楽しみ。
ボローニャ歌劇場公演『清教徒』(作曲=ベッリーニ 指揮=ミケーレ・マリオ
ッティ 演出=ピエラッリの演出に基づく)
9/17(土)・21日(水)・24(土) 東京文化会館 54,000〜10,000円
『清教徒』『エルナーニ』『カルメン』の主役級歌手全員が偶然にも「病気療養」のため休演という異例の公演。外国人歌手頼みのオペラ業界の弱点が露わに。それにしても原発問題は深刻だ。このような中で代役の活躍に期待したい。特に24(土)出演のアントニーノ・シラグーザには注目。レパートリーの『清教徒』であるだけに気持のよい高音を聴かせてくれるはずだ。
あうるすぽっとプロデュース公演『家電のように解り合えない』(作・演出=岡
田利規)
9/24(土)〜10/2(土) あうるすぽっと 4,800円
常に新たな展開を見せる岡田利規の最新作。ダンサーの森山開次、現代美術の金氏徹平との「解り合えない」コラボレーションが見どころ。考えてみれば岡田は『三月の5日間』から遠いところにきてしまった。今後の岡田の展開を考える上でも必見の公演。
嶋田直哉