これから観る舞台3月後半by執筆者・関島弥生
T Factory『荒野のリア』(原作=シェイクスピア「リア王」(松岡和子訳)、構成・演出=川村毅)
3/13(木) 〜 23(日) 吉祥寺シアター 4,800円 〜 5,000円(初日4,000円)13ステ。アフタートークの回もあり。
世田谷パブリックシアターで野村萬斎演出の『神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?』を観た時に川村毅の脚本のおもしろさに改めて気づかされて。そこにこの公演で即、観劇決定。キャストも手だれのメンバー。新進気鋭の玉置玲央も楽しみ。有薗芳記の舞台も久しぶりで楽しみ。そしてやっぱりシェイクスピアかよ、という印象。強いな、シェイクスピア!
地域の物語 2014発表会『地域の物語〜介助するひと、介助すること』(進行役=花崎攝、山田珠実、福原忠彦)
3/22(土)、23日(日)シアタートラム 入場無料(要予約、当日券あり)
公共の劇場が地域から参加者を募集し、ワークショップから演劇をつくる試み。1998年から始まり17回目。毎年、結婚、子育て、昔の世田谷、地域活動など身近なことに題材を得ているが2014のテーマは「介護」。行為そのものであったり仕事であったり体験であったり。社会や人間関係についても考えていくことになりそうだ。2014の参加者は20代から70代まで20人。年齢も経験もさまざまな参加者が地域に出て実際に取材したものを持ち帰り、みんなで話し合ったりエチュードをしたりして演劇やダンス作品をつくり上げる。演劇は誰でもできるその実証。その1回きりの情熱に触れてみたくて。
『男おいらん』新演出版(原作・脚本=内藤みか、脚本・演出=三浦佑介)
3/26(水)〜30(日) 笹塚ファクトリー 4,800円〜5,300円(特典付きプレミアムチケット6,300円あり)
2012年の初演で評判を呼び、2013年の再演でのヒットを受け、今回は演出家を新しく迎えての再々演。主要キャストはダブルで華組と蓮組の公演がある。アンサンブルとして花を添える陽炎衆は華組、蓮組と両方に出演。両方観るのがツウってものです。男が男を売る裏吉原という設定なので否が応でもBL要素満載。38人の男性キャストが艶やか衣装で艶っぽく。ダンスもありで、今までにも増して華やかな舞台になりそう。そしてますます心に沁みる舞台を期待。キャストの中からごひいきを見つける楽しみもあり。
関島弥生