これから観る舞台11月後半by柾木博行
演劇ユニットてがみ座『地を渡る舟 ー1945/アチック・ミューゼアムと記述者たちー』(作=長田育恵、演出=扇田拓也)
11/20(水)〜24(日) 東京芸術劇場シアターウエスト 4,000円
これまで大正時代に活躍した作家に焦点を当てた作品を発表してきた長田育恵。今回は太平洋戦争時代に日本文化を後世に残そうとした民族学者宮本常一を取り上げる。柿喰う客の七味まゆ味、道学先生の青山勝など多彩な客演陣の活躍も期待したい。
あごうさとし『-複製技術の演劇-パサージュIII』(作・演出=あごうさとし)
11/22(金)〜24(日) こまばアゴラ劇場 3,500円
12/20(金)〜22(日) 大阪府立江之子島文化芸術創造センター 3,300円
昨年11月からスタートした複製技術によるアウラの表出を目指そうとする試みの第三弾。今回は初めて東京でも上演、ベンヤミンが亡くなる瞬間を、俳優なしで舞台に露わそうとする。東京では全ステージでアフタートークを行うが、私も土曜日夜に登場します。
SUBTERRANEAN Dialogue 『キル兄にゃとU子さん』(作=大信ペリカン、構成・演出=赤井康弘)
11/29(金)〜12/3(火) 東京サブテレニアン 2,800円
12/5(木)・6(金) 静岡アトリエみるめ 2,800円
東日本大震災の直後に福島の満塁鳥王一座が上演して話題を集めた作品を、作者の大信ペリカンが改訂し、さらにサイマル演劇団の赤井康弘が再構成して上演する。今回は舞台となる福島の俳優ではなく、東京と韓国の俳優が演じることで作品の普遍性を表出できるかに注目したい。こちらも11/30昼の公演で私がポストトークに登場します。
柾木博行