これから観る舞台 11月前半by柾木博行
『4 four』(作=川村毅、演出=白井晃)
11/5(月)〜 25(日) シアタートラム 5,700円
世田谷パブリックシアターが昨年から始めた、劇作家のための劇作ワークショップから生まれた舞台作品。昨年11月の川村自身によるリーディング公演を経て、さらにブラッシュアップしたものを白井晃が演出。硬質な舞台が期待される。
ミュンヘン・カンマ—シュピーレ F/T12イェリネク三作連続上演
『レヒニッツ (皆殺しの天使)』(作=エルフリーデ・イェリネク、演出=ヨッシ・ヴィーラー)
11月9日(金)〜 10日(土) 東京芸術劇場 プレイハウス 1,000〜7,000円
第二次世界大戦終結前夜、ナチの協力者だったオーストリアの伯爵夫妻の城で、約200人のユダヤ人が、「パーティーの余興」として虐殺されたが、そのことは戦後もタブーとされてきた。今もなおヨーロッパに影を落とす事件を、シニカルな舞台に成立させるイェリネクの強力な意志を感じ取りたい。
マレビトの会『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』
(作・演出=マレビトの会)
11月15日(木)〜11月18日(日) にしすがも創造舎 1,000〜3,000円
一昨年のフェスティバル/トーキョーでは、『HIROSHIMA-HAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会』を上演した松田正隆率いるマレビトの会。今回も同様の型式で8月から断続的に屋外で上演してきたエピソードをにしすがも創造舎でリ・プレゼンテーションする。8月からの上演台本はシアターアーツ52号に掲載。
柾木博行