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シアターアーツ劇評家講座オープンカフェ開催!
 「シアターアーツ」では、ゲストを招いて演劇についてお話を伺う「劇評家講座オープンカフェ」を3カ月に随時展開していきます。その第1回目に当たる今月は、イキウメ主宰の前川知大さんをゲストにお呼びして行いました。


 この8月5日まで神奈川芸術劇場で上演された『暗いところからやってくる』では、初めて子ども向けの作品を手掛けた前川さん。同作で演出を担当した小川絵梨子さんとは、イキウメの前回公演『ミッション』でもコンビを組み高い評価を受けています。
 今回の劇評家講座では前川さんの演劇との出会いや、イキウメ結成から現在の人気劇団になるまで道のり、また最近の作品から『太陽』『ミッション』などを例に作品作りの秘密や集団を率いることの意味、そして作品創作の背景にある問題意識などを伺いました。

(聞き手=西堂行人)

劇評家講座オープンカフェ2012夏「前川知大さんと語る」
日時:8月19日(日)17時00分 受付開始は16:30から
会場:座・高円寺・けいこば2(地下3階)
料金:1,000円(資料代およびドリンク代他、当日受付精算)
定員:20名

 

撮影/渞忠之
前川知大 前川知大(まえかわ・ともひろ)  1974年生まれ、新潟県柏崎市出身。2003年に劇団「イキウメ」を旗揚げ。全作品の作・演出を手がける。
SF、ホラー、オカルトといったアイテムに彩られた作風で、身近な社会に出現する異界を描き、注目を集める。2010年『関数ドミノ』『奇ッ怪〜小泉八雲から聞いた話〜』で第44回紀伊國屋演劇賞個人賞、第60回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2011年『プランクトンの踊り場』で第14回鶴屋南北戯曲賞、2012年『太陽』で第63 回読売文学賞戯曲・シナリオ賞、『奇ッ怪 其ノ弍』『太陽』で第19回読売演劇大賞の大賞、最優秀演出家賞を受賞するなど、いまもっとも充実した活動を見せる演劇人のひとり。
舞台の他に、小説『散歩する侵略者』『鬼の頭』、コミック原作『リヴィングストン』(漫画 片岡人生)、テレビドラマ『奉納イデア毛抜き祭』脚本・演出など。
 

 

 

西堂行人西堂行人(にしどう・こうじん) 演劇評論家。 近畿大学文芸学部芸術学科(演劇・芸能 専攻)教員。批評活動を展開するかたわら、雑誌にも数多く関わり、2004年から第二次「シアターアーツ」を再創刊、2012年春まで2年間編集長を担当。2012年7月まで同誌の発行母体である「国際演劇評論家協会(AICT)日本センター」会長を務めた。日韓演劇交流センター副会長。