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デーア・ローアー氏は、ドイツ語圏の舞台で戯曲が上演され続けている数少ない同時代劇作家の一人です。1990年代前半のデビューから今日にいたる劇作家としての彼女の思いをうかがうとともに、瀬戸山美咲さん(劇作家・演出家)、生田みゆきさん(演出家)を交えて日本の演劇とクロスするトークを行います。皆さま奮ってご参加ください。

【日時】  2018年5月20日(日)18時~(20時終了予定)
【場所】  座・高円寺地下3階けいこ場2(JR高円寺下車徒歩5分)
【ゲスト】 デーア・ローアー、瀬戸山美咲、生田みゆき
【司会】  新野守広
【会費】  一般500円、AICT会員無料 
事前申込不要

 

ゲスト紹介

デーア・ローアー(Dea Loher)

ドイツ語圏で活躍する劇作家。ドイツ生まれ。1992年に『オルガの部屋』でデビュー。同年『タトゥー』、1993年『リヴァイアサン』で「テアター・ホイテ」誌の年間最優秀新人劇作家に選ばれる。ベルリン文学賞(2009年)、ヨーゼフ・ブライトバッハ賞(2017年)など受賞多数。『タトゥー』(2009年新国立劇場、岡田利規演出)、『最後の炎』(2011年エイチエムピー・シアターカンパニー、笠井友仁演出:2012年テラ・アーツ・ファクトリー、林英樹演出)、『無実』(2014年東京演劇アンサンブル、公家義徳演出)、『黒い湖のほとりで』(2015年エレベーター企画、外輪能隆演出)、『泥棒たち』(2017年東京演劇アンサンブル、公家義徳演出)などが日本でも上演されている。2018年4月には文学座がアトリエ公演『最後の炎』(生田みゆき演出)を行う。

瀬戸山美咲

劇作家、演出家。2001年にミナモザを旗揚げ。現実の事象を通して、社会と人間の関係を描く。代表作に『エモーショナルレイバー』、『ホットパーティクル』、『指』、『みえない雲』、『彼らの敵』(第23回読売演劇大賞優秀作品賞受賞)など。劇団外の作品に『埒もなく汚れなく』『始まりのアンティゴネ』(ともに作・演出)、『グリーンマイル』(上演台本・演出)などがある。ラジオドラマ『あいちゃんは幻』(第42回放送文化基金賞脚本賞受賞)、映画『アズミ・ハルコは行方不明』『リバーズ・エッジ』の脚本も手がける。世田谷パブリックシアターのワークショップなどコミュニティの人たちとつくる演劇にも継続的に携わっている。

生田みゆき

演出家。文学座所属。東京藝術大学大学院 音楽研究科修士課程修了。2010~2014年、「ペーター・コンヴィチュニー オペラ演出ワークショップ」(滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール主催)に参加。2016年夏、ドイツ文化センターの文化プログラムの語学奨学金(芸術分野対象)を得て、ドイツに滞在。 主な演出作品として文学座2017年12月アトリエの会『鳩に水をやる』(作:ノゾエ征爾)、文学座2018年4月アトリエの会『最後の炎』(作:デーア・ローアー)がある。

新野守広(司会)

国際演劇評論家協会 (AICT) 日本センター会長。AICT会員。立教大学教授。ドイツ語圏の演劇の翻訳・研究に携わる。著書に『演劇都市ベルリン』、『知ってほしい国ドイツ』、訳書に『ポストドラマ演劇』、『最後の炎』、『ガウク自伝』など。第2回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞。