Print Friendly, PDF & Email

 

 国際演劇評論家協会(AICT)が主催するセミナー「劇評講座」。新年度の第1弾はゲストトークとして飴屋法水氏をお迎えして、岸田戯曲賞を受賞した『ブルーシート』から最新作『コルバトントリ、』まで、近年の活動についてお話しをうかがいました。

飴屋法水氏 撮影=zAk
飴屋法水氏
撮影=zAk

飴屋法水(あめや・のりみず)
1961年山梨県生まれ。舞台の演出家以外にもさまざまな顔を持ち、本人は、自分の職業がわからないと言う。17才から唐十郎の「状況劇場」にて音響を担当。83年に「東京グランギニョル」を旗揚げ、演出家として独立。一貫した特徴としてプロの俳優をあまり起用しないこと、劇場以外での上演が多いことがあげられる。90年から現代美術に活動の場を移しながら、人間の身体・生命・生活を問題にし続ける。95年のベネチアビエンナーレにおいて「パブリックザーメン」を発表直後、作家活動を停止、さまざまな動物を飼育販売する「動物堂」をオープン。2005年「バ  ング  ント」展にて活動再開。2007年、静岡県舞台芸術センターにて静岡の女子高生と『転校生』(平田オリザ作)を上演、演出家としての活動も再開。その後フェスティバル/トーキョーにて、『わたしのすがた』『じ め ん』など連続して発表。国東半島を舞台に小説家朝吹真理子との共作『いりくちでくち』、藤田貴大との共作『マームと誰かさん』、自身の家族3人での上演『教室』、山下澄人原作の『コルバトントリ、』など。14年いわきの高校生たちと共作した『ブルーシート』で第58回岸田國士戯曲賞を受賞。吾妻橋ダンスクロッシング、エクスポナイトなどジャンル混在型のイベントへの参加や、大友良英、七尾旅人、小山田圭吾、テニスコーツ、青葉市子、MARK、双葉双一などミュージシャンとのライブ共演も多い。現在はMOTでの山口小夜子展に参加、また、椹木野衣、山川冬樹、赤城修司と「グランギニョル未来」名義で展示発表中、マームとジプシー『cocoon』にも参加。

聞き手 柾木博行(まさき・ひろゆき)
シアターアーツ編集部員。演劇情報誌『シアターガイド』の創刊から3年間編集部に在籍。その後、演劇情報サイト・ステージウェブを主宰。2012年〜14年まではシアターアーツ編集長を務めた。共著に『世紀の戯曲 III 現代戯曲の変貌』(社会評論社)『八〇年代・小劇場演劇の展開 演出家の仕事3』(れんが書房新社)『SPACの15年──静岡県舞台芸術センターの創造活動と文化政策をめぐって──』(静岡文化芸術大学文化・芸術研究センター)ほか。

会場:座・高円寺・地下3F けいこば1
日時:5/24(日) 18時〜20時30分
参加費:年間受講8,000円、5月単独受講1,000円
※5月単独受講の予約受付は終了しました。当日、直接会場においで下さい。なお、当日券の方は御立ち見になる可能性もございます。
主催:国際演劇評論家協会日本センター・シアターアーツ編集部
企画協力:NPO 法人 劇場創造ネットワーク/座・高円寺