これから観る舞台・9月後半by柾木博行
てがみ座『空のハモニカ』(作=長田育恵、演出=扇田拓也)
9/14(水)〜19(月・祝) 「劇」小劇場 3,500円
震災以来、ACのCMでだれもが知るようになった詩「こだまでしょうか、いいえ誰でも」の作者、金子みすゞの等身大の姿を描くてがみ座の新作。長田のさらなる成長がうれしい。
ACM『新・幕末純情伝』(作=つかこうへい、演出=遠島立夫)
9/17(土)〜 19(月・祝) 水戸芸術館ACM劇場 3,300円
パルコ劇場でも鈴木杏主演で上演している作品だが、ここは震災での長期休館から再オープンする水戸芸術館の公演を観に行きたい。沖田総司にはACMの公演を観て演劇を志した地元劇団の女優が客演するなど、地方の公共劇場のあり方を考えるうえでも見逃せない公演。
PAW’2011『東北・復興Week』 満塁鳥王一座プロデュース『キル兄にゃとU子さん』(作・演出=大信ペリカン)
9/24(土)・25(日)横浜相鉄本多劇場 2,500円
福島市を拠点に活動する満塁鳥王一座が「フクシマの今」と向き合った作品。シアターアーツ次号に戯曲が掲載されるが、詩的でリフレインが多用される点はちょっとマームとジプシーのようでもある。なお、25日の公演終了後、シンポジウム「演劇に出来ること」には司会でシアターアーツ編集長・西堂行人、パネリストで小生が参加します。
柾木博行