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AICT/IATC(国際演劇評論家協会)は国際的な舞台芸術の評論家たちの協会です。

 国際演劇評論家協会(AICT/IATC)はフランス・パリに本部を置く国際的な舞台芸術の評論家のための協会です。
 AICTはフランス語Association Internationale des Critiques de Theatre の略称です。英語ではIATC(International Association of Theatre Critics)となります。
 設立目的は舞台芸術評論を確固たる分野として育成し、その方法論的基盤の発展に寄与することです。舞台芸術―般についての国際会議や交流を奨励し、異文化間の相互理解を深めることに重点を置いて活動しています。
 ウェブページはこちらをご覧下さい。 
 

 AICT日本センター

 AICT日本センターは1979年から創立準備が始まり、1980年に世界本部に設立報告をしました。1981年に第一回総会が開催され、岩淵達治氏が初代会長に就任しました。その後、野村喬、石沢秀二、大笹吉雄、扇田昭彦、西堂行人が会長を務め、2011年7月からは新野守広が会長です。事務局長は穴澤万里子が担当しています。日本センターには、現在、全国約100名の演劇評論家が所属する、日本で唯一の演劇評論家の全国組織です。
  
 日本センターは主に次のような活動を行っております。
  • 1994年に創刊された演劇批評誌『シアターアーツ』(晩成書房刊、現在は紙の本誌は年1回刊、Webマガジンを毎月更新)を通じ、演劇批評の水準の向上につとめつつ若手評論家の育成を続ける。
  • 年1回優れた著作・論考にAICT賞、若手評論家の未発表の投稿論文にシアターアーツ賞を授与する。
  • 2年に1度のAICT本部主催の世界大会に会員2名を派遣し、我が国の演劇批評周辺の諸問題を報告・討論し、評論家間の国際交流を進める。
  • 公開シンポジウム『シアター・クリテイック・ナウ』を年1回開催し、評論家と芸術家と観客が、現在の舞台芸術が直面する多様な問題を共に考える機会を提供する。
  1995年には、初の地方支部として関西支部が設立され、大川達雄初代支部長、市川明氏、中西理氏を経て、現在は瀬戸宏氏が支部長です。関西地区演劇批評の活性化をめざして、『シアターアーツ』編集販売協力、関西地区でのシアター・クリテイック・ナウ開催、評論集『阪神大震災は演劇を変えるか』(晩成書房)編集などの活動をおこなってきました。2004年からは演劇批評誌『act』(あくと)を編集発行しています。
 
AICT日本センター公式サイト:http://aict-iatc.jp/