「安田雅弘さんと語る」開催! シアターアーツオープンカフェ2013冬
シアターアーツ劇評家講座オープンカフェ開催
「シアターアーツ」では、舞台関係者をゲストに招いてお話を伺う「シアターアーツ・オープンカフェ」を3カ月に1度開催しています。新年最初のオープンカフェは、劇団山の手事情社主宰の安田雅弘さんをゲストにお招きして行いました。
早稲田大学演劇研究会を母体に1984年4月に安田雅弘さんらが結成した劇団山の手事情社は、矛盾をかかえた身体・制限された動き=《四畳半》というメソッドによって、現代日本人の精神性を表現する舞台を作っているカンパニーです。その活動は日本国内はもとより海外にもおよび、特に2009年からは毎年ルーマニアのシビウ国際演劇祭に参加。2012年には国立ラドゥ・スタンカ劇場からの依頼で同劇場のレパートリー作品として『女殺油地獄』を安田さんが演出するなど、高い評価を受けています。
今回のオープンカフェでは山の手事情社の独自メソッドである《四畳半》について、また日本の古典とギリシャ劇やシェイクスピア劇などの上演作品の創作過程、さらに昨年ルーマニアの俳優たちを演出して見えてきた日本とヨーロッパの舞台創作の違いなどをうかがいました。
シアターアーツ・オープンカフェ2013冬「安田雅弘さんと語る」
日時:1月20日(日)17時00分 受付開始は16:40から
会場:座・高円寺・けいこば2(地下3階)
料金:1,000円(ドリンク代他、当日受付精算)
定員:40名
安田雅弘(やすだ・まさひろ)
演出家、劇団山の手事情社主宰。1962年東京生まれ。早稲田大学卒業。1984年劇団山の手事情社を結成。先端的な実験を継続し、《四畳半》と呼ばれるスタイルで、現代演劇を様式化する作業は高く評価されている。劇団活動以外にも多数の委嘱公演の演出や、ワークショップの講師、コンクール審査員など。俳優養成方法《山の手メソッド》が注目され、自治体・企業・高校など全国各地で年間150回以上のワークショップ講師をつとめる。また、全国高等学校演劇大会・同地方大会、ガーディアンガーデン演劇フェスティバル、大阪府プラネット演劇祭、利賀演出家コンクールなどで審査員をつとめる。財団法人演劇人会議評議員、「利賀・新緑フェスティバル`98および`00」のフェスティバルディレクター。「演劇ぶっく」誌上に「正しい演劇の作り方」を長期連載。「思想」誌、「テアトロ」誌、「週刊朝日」誌、「TARZAN」誌、「B-ing」誌、「カルチャー・ポケット」誌など連載実績も多数。著書に「ハッピーなからだ」(洋泉社刊)。
http://www.yamanote-j.org/
野田学(のだ・まなぶ)
英文学。明治大学文学部教授。一九六三年東京生まれ。著作に「シェイクスピアへの架け橋」(共編著)「八〇年代・小劇場演劇の展開・演出家の仕事3」(共著)など。演劇現場の通訳等もつとめる。