「金森穣さんと語る」 劇評家講座オープンカフェ2012秋
シアターアーツ劇評家講座オープンカフェ開催
「シアターアーツ」では、ゲストを招いて舞台についての話を伺う「劇評家講座オープンカフェ」を3カ月に1度開催しています。第2回目に当たるオープンカフェ秋編は、日本初の劇場付きのダンスカンパニーNoism芸術監督の金森穣さんをゲストにお招きして行いました。
Noismの新境地を切り拓いたと言われる見世物小屋シリーズ3部作の完結編『Nameless Voice―水の庭、砂の家』をこの夏発表した金森さん。同作品では身体表現における言語表現とは何なのかを問い、演劇と舞踊の間に横たわる境界線を、そして現代社会が直面するであろう環境問題を「水」という切り口で描いて、注目を集めました。
今回の劇評家講座ではこの新作が作られた背景や創作の過程について、そして東日本大震災がクリエーションや舞台表現に対する姿勢に与えた影響、さらに地方都市でのダンスカンパニーの在り方などについて伺いました。
劇評家講座オープンカフェ2012秋「金森穣さんと語る」
日時:11月25日(日)17時30分 受付開始は17:00から
会場:座・高円寺・けいこば2(地下3階)
料金:1,000円(ドリンク代他、当日受付精算)
定員:40名
金森 穣(かなもり・じょう)
演出振付家、舞踊家。
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 舞踊部門芸術監督/Noism芸術監督。
ルードラ・ベジャール・ローザンヌにて、モーリス・ベジャールらに師事。ネザーランド・ダンス・シアターⅡ、リヨン・オペラ座バレエ、ヨーテボリ・バレエを経て2002年帰国。’03年、初のセルフ・プロデュース公演『no・mad・ic project ~ 7 fragments in memory』で朝日舞台芸術賞を受賞し、一躍注目を集める。’04年4月、りゅーとぴあ舞踊部門芸術監督に就任し、劇場専属舞踊団Noismを立ち上げる。海外での豊富な経験を活かし次々に打ち出す作品と革新的な創造性に満ちたカンパニー活動は高い評価を得ており、近年ではサイトウ・キネン・フェスティバル松本での小澤征爾指揮によるオペラの演出振付を行う等、幅広く活動している。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞、平成20年度新潟日報文化賞ほか受賞歴多数。
www.jokanamori.com
坂口勝彦(さかぐち・かつひこ) 思想史。ダンス批評、演劇批評。『シアターアーツ』、JTANなどで劇評を執筆。シアターアーツ編集部でダンス時評を担当、シアターアーツを発行している国際演劇評論家協会会員。