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[第三次]シアターアーツ劇評講座開催のお知らせ
 「第三次シアターアーツ」では、現代演劇の先端的な問題についてのトークを「劇評講座」という企画で随時展開していきます。第8回目となる3月は「ダンスドラマトゥルク」についてトークを行います。


 2011年から小学校で、さらに12年からは中学・高校でも授業にダンスが取り入れられることが決定し、今後日本におけるダンスの普及および才能のあるアーティストの登場が期待されています。そんなダンス界にあって、海外ではドイツをはじめとして演劇と同様に “ドラマトゥルク” が取り入れられています。
 今年度最後の「劇評講座」として、現在演劇界を中心に創作現場で導入されつつある”ドラマトゥルク”という役割について、現在ベルリン、ニューヨークでダンスのドラマトゥルクとして活動している中島那奈子さんにうかがいます。
 中島さんにはダンスのドラマトゥルクの特色、活動拠点とされているドイツとニューヨークでのドマラトゥルクの違い、ドラマトゥルクという現場での仕事と研究者としての活動から見えてきたこと、またダンスドラマトゥルクの日本への導入の可能性などについて伺います。

(聞き手=坂口勝彦)

劇評講座Vol.8「ダンスドラマトゥルクの現在(いま)」
日時:3月18日(日)18時30分 受付開始は18:00から
会場:座・高円寺・けいこば2(地下3階)
   ※エレベーターで降りて下さい。
料金:1,000円(資料代他、当日受付精算)
定員:30名(事前にお申し込みください)
中島那奈子 中島那奈子(なかじま・ななこ)  1978年生まれ。日本舞踊宗家藤間流師範名執藤間勘那恵。成城大学大学院美学美術史・ニューヨーク大学パフォーマンス研究科修士課程終了。2003年から2007年にかけて早稲田大学演劇博物館21世紀COEプロジェクトに研究員として参加。2004年から2007年まで米国ニューヨークに滞在、2006年よりニューヨーク大学客員研究員、その間マサチューセッツ州Jacob’s Pillow Dance Festival研究フェローとしても活躍(2006年)。2007年よりドイツ学術交流会(DAAD)の支援を受けてベルリン自由大学で研究を行い、論文『踊りにおける老いの身体』で博士号取得。2010年ベルリン自由大学演劇研究所、助手。2011年より日本学術振興会 特別研究員(PD)。2004年からニューヨーク及びベルリンで、ダンス・ドラマトゥルクとしても活躍し、ルシアナ・アーギュラーとの作品は2006年度ニューヨーク・ダンス・アンド・パフォーマンス・アワード(ベッシー賞)受賞。
これまでの主な活動としては、
・Luciana Achugar「ExhaustingLove at Danspace Project」(2006年度ベッシー賞受賞)ドラマトゥルギー
・グッゲンハイム賞振付家Koosil-ja「mech [a]OUTPUT」(NYジャパンソサエティ他)ドラマトゥルギー
・NPOダンスボックス・振付家砂連尾理「Thikwa plus 循環プロジェクト」 ベルリン・神戸公演(2009−2011)ドラマトゥルギー
・「ダンス・ドラマトゥルク—-ニューヨーク・ダウンタウンダンスの現場から」(シアターアーツ vol.32 2007秋号)
・評論「ジェローム・ベルと私─『ピチェ・クランチェンと私』におけるインターカルチュラリズム」 (シアターアーツ vol.39 2009夏号)
・「八月のダンス──Tanz im August」(シアターアーツ vol.45 2010冬号)
などがある。他、講演・論文・パフォーマンス多数。
Website:http://www.nanakonakajima.com/
坂口勝彦(さかぐち・かつひこ) 思想史。ダンス批評、演劇批評。『シアターアーツ』、JTANなどで劇評を執筆。身体表現批評誌『Corpus』の第3号までの編集に携わる。シアターアーツを発行している国際演劇評論家協会会員。
お申し込みはこちらから。